ありふれた物語なのになんでこんなに感動するんだろう『間奏曲はパリで』

カテゴリー 映画

アマゾン・プライムビデオで映画を観ました。
『間奏曲はパリで』というフランス映画です。

筋はびっくりするくらいありふれたものです。

フランス北部の田舎町、ノルマンディーで畜産業を営む夫婦。
夫の育てる牛は品評会で何度も賞を受賞していて、生活も安定しているし、夫は理解を示していないけれど妻は特に不満はない。
けれども、このままでいいのかという気持ちもあり、サーカスの学校へ進学した息子と父親の仲も、悪くはないけれどどこかぎこちない。
穏やかな生活だけれど、心の中はどこか少しざわついている。
それを象徴するかのように湿疹が胸のあたりに広がっている。
隣の家に遊びに来た青年に惹かれ、湿疹の治療という口実でパリへ向かうけれども・・・。

どうですか?うんざりするほどありふれた筋ですよね。
もろボヴァリー夫人じゃんと思いますが、この映画は「映画は筋だけではない」ということを証明してくれています。

出演者の一人一人の演技が本当に素晴らしく(無駄がなく、派手さもなく、人物が生き生きとしています)、パリの風景もさりげなく混える程度で、あくまでも主役は人として描かれています。
特に、父親が息子の演技を初めて見るシーンと、ラストで妻(イザベル・ユペール)が真実を知った時の演技には感激しました。

物語自体はなんてことない日常とちょっとした非日常なのに、とても美しい映画です。
要所要所で流れる「Good Life」も素敵。思わずピアノに向かい弾いてしまいました。
こういう素敵な映画が日本からも出てこないかなぁ。

狛江在住の28歳。ライフワークはジャズとランニングと釣り。ピアノを弾きます。

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